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研究 Clinical Research
性腺外estrogenに関する研究
著者: 林要1 小野三郎1
所属機関: 1神戸医大産婦人科教室
ページ範囲:P.577 - P.586
文献購入ページに移動はじめに
性腺外estrogenの重要性が臨床内分泌学的な立場から認識されるようになつたのは,われわれ婦人科医にとつて皮肉なことには,むしろ外科的領域においてであり,Huggins,Bergenstal (1951)1)の末期乳癌における副腎外科の輝かしい治療報告以後のことである。
婦人科領域においても,この方面の研究は更年期症状の発症の問題,閉経後卵巣の内分泌機能の動態をしる上に有力な手掛りをあたえるものであり,魅力ある分野の一つであつたが,対象として取り扱った疾病に対する臨床家としての切実性の軽重がこのような結果をもたらしたと考えられる。
性腺外estrogenの重要性が臨床内分泌学的な立場から認識されるようになつたのは,われわれ婦人科医にとつて皮肉なことには,むしろ外科的領域においてであり,Huggins,Bergenstal (1951)1)の末期乳癌における副腎外科の輝かしい治療報告以後のことである。
婦人科領域においても,この方面の研究は更年期症状の発症の問題,閉経後卵巣の内分泌機能の動態をしる上に有力な手掛りをあたえるものであり,魅力ある分野の一つであつたが,対象として取り扱った疾病に対する臨床家としての切実性の軽重がこのような結果をもたらしたと考えられる。
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