文献詳細
研究 Clinical Research
文献概要
緒言
女性性器支持靱帯特に子宮円靱帯より発生する腫瘍は比較的稀であり,手術するまでは他の腫瘍,例えば卵巣嚢腫やヘルニアと誤診され術後はじめて円靱帯腫瘍なることに気づくか,あるいは他の疾患で手術時偶然に本腫瘍の存在することを発見することが多い。
円靱帯腫瘍に関する報告は,Walter,Virchow1)(1805)の38才婦人の右側円靱帯に発生した石灰化筋腫をもつて最初とし,そののち多数の報告をみるに至つた。わが国では,深田2)(1912)の線維筋腫の報告を初めとし,今日まで20例前後の報告をみているにすぎず,Engel3)(1951)によれば従来の報告例は200〜400例とされている。
女性性器支持靱帯特に子宮円靱帯より発生する腫瘍は比較的稀であり,手術するまでは他の腫瘍,例えば卵巣嚢腫やヘルニアと誤診され術後はじめて円靱帯腫瘍なることに気づくか,あるいは他の疾患で手術時偶然に本腫瘍の存在することを発見することが多い。
円靱帯腫瘍に関する報告は,Walter,Virchow1)(1805)の38才婦人の右側円靱帯に発生した石灰化筋腫をもつて最初とし,そののち多数の報告をみるに至つた。わが国では,深田2)(1912)の線維筋腫の報告を初めとし,今日まで20例前後の報告をみているにすぎず,Engel3)(1951)によれば従来の報告例は200〜400例とされている。
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