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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻8号

1963年08月発行

臨床 ショック

最近経験した産科ショック4例について

著者: 大川知之1 滝田忠雄1

所属機関: 1福島医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.664 - P.668

文献概要

はしがき
 ショックは外科領域においてしばしば問題となるものであるが,産科領域においてはいわゆる産科ショックと名づけられてその特殊性が強調されている。これは分娩後の出血,子宮外妊娠の破裂,前置胎盤,子宮破裂などによる大出血後に惹起されるものが大部分であるが稀に出血や侵襲もなく,不明の原因によつてショックが偶発する場合もある。これは産科領域においてのみ見られる特殊な現象であり,いわゆるショック症状が急激に突発するので正確な原因を知ることは困難なことが多い。最近分娩後に産科ショックを起こした4症例を経験したのでここに臨床経過を報告し,2〜3の考察を行なつてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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