文献詳細
臨床 薬剤(2)
文献概要
緒言
われわれが日常子宮癌の放射線療法を行なつている時や,または婦人科の手術,分娩後などに頑固な発熱がつづき,これに対していろいろな抗生物質や化学薬剤を使用して努力しても,なかなか下熱せずに困惑してしまう場合がある。
最近,これらの発熱に対して,副腎皮質ホルモンを抗生物質または化学薬剤と併用すると,驚ろくべき効果を収めることがわかつてきた。しかしこの方法は,強力な消炎作用はあるが,副作用のある点で,相当な考慮を払わなければならない。そこで,最近消炎作用を中心として,欧米においてその効果の認められつつあるもので,Pyrazol系化合物の中に,Phenyl-butazoneがあり,その中でも,とくに消炎作用,ひいてはこれによる解熱作用の優秀なものとして,Phenyl-butazoneのMetabolite IであるTanderilが発見された。
われわれが日常子宮癌の放射線療法を行なつている時や,または婦人科の手術,分娩後などに頑固な発熱がつづき,これに対していろいろな抗生物質や化学薬剤を使用して努力しても,なかなか下熱せずに困惑してしまう場合がある。
最近,これらの発熱に対して,副腎皮質ホルモンを抗生物質または化学薬剤と併用すると,驚ろくべき効果を収めることがわかつてきた。しかしこの方法は,強力な消炎作用はあるが,副作用のある点で,相当な考慮を払わなければならない。そこで,最近消炎作用を中心として,欧米においてその効果の認められつつあるもので,Pyrazol系化合物の中に,Phenyl-butazoneがあり,その中でも,とくに消炎作用,ひいてはこれによる解熱作用の優秀なものとして,Phenyl-butazoneのMetabolite IであるTanderilが発見された。
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