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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻8号

1963年08月発行

臨床 薬剤(2)

産婦人科領域におけるTanderilの使用経験

著者: 伊藤宣孝1 植松修1 田中穂積1

所属機関: 1東京逓信病院産婦人科

ページ範囲:P.673 - P.677

文献概要

緒言
 われわれが日常子宮癌の放射線療法を行なつている時や,または婦人科の手術,分娩後などに頑固な発熱がつづき,これに対していろいろな抗生物質や化学薬剤を使用して努力しても,なかなか下熱せずに困惑してしまう場合がある。
 最近,これらの発熱に対して,副腎皮質ホルモンを抗生物質または化学薬剤と併用すると,驚ろくべき効果を収めることがわかつてきた。しかしこの方法は,強力な消炎作用はあるが,副作用のある点で,相当な考慮を払わなければならない。そこで,最近消炎作用を中心として,欧米においてその効果の認められつつあるもので,Pyrazol系化合物の中に,Phenyl-butazoneがあり,その中でも,とくに消炎作用,ひいてはこれによる解熱作用の優秀なものとして,Phenyl-butazoneのMetabolite IであるTanderilが発見された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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