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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻9号

1963年09月発行

連載 MY THERAPY in series・14

われわれの子宮頸癌に対する動脈内制癌剤持続注入法

著者: 井槌進1

所属機関: 1九州大学

ページ範囲:P.716 - P.717

文献概要

 近年,癌の化学療法は,従来の末期癌に対する姑息的応用ばかりでなく,再発予防という観点から積極的応用になってきたが,現在の制癌剤は,その制癌効果や副作用の点で感染症におけるサルファ剤にもおよばないといわざるをえない。したがつて,現在の制癌剤の使用にあたつては,どのように投与すれば副作用が少なく,かつ,制癌効果をあげうるかを検討することが,われわれ臨床家の研究課題であろう。ここに,最近注目されている制癌剤投与法として動脈内注入療法があげられるが,わたくしは,井口の胃癌に対する左胃動脈切断後の人造血管吻合法にならい,子宮頸癌に対して内腸骨動脈を切断し,人造血管を吻合して腹壁に固定,これに挿入したビニール管を介して制癌剤を持続的に投与する方法を行なつているので,その概略を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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