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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻9号

1963年09月発行

臨床 妊娠異常・1

紙状児を伴つた双胎妊娠の1例

著者: 小山鉄男1

所属機関: 1岩手県立北上病院産婦人科

ページ範囲:P.733 - P.735

文献概要

緒言
 双胎妊娠において1児が母体側あるいは,胎児側の何らかの原因によつて子宮内発育を遂げえず死亡し,そのまま妊娠末期まで子宮内に残留すると,正常な発育を続けている他の1児により圧迫されて扁平となり,次第に水分を吸収され所謂ミイラ変性を起こし,紙状児および圧縮児となつて娩出されることが稀に見られる。私は,最近,妊娠8カ月子癇前症,前期破水を起こした患者を帝王切開したところ,偶然にも二卵性双胎の紙状児に遭遇したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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