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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科17巻9号

1963年09月発行

文献概要

薬剤 妊娠中毒

晩期妊娠中毒症に対するEnduronの使用経験

著者: 関智己1 蘇緻彬1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.747 - P.748

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緒言
 妊娠中毒症に対する利尿降圧剤は,多種のものが使用されているが,Chlorothiazideの出現以来,benzothiadiazine系薬剤は多くの進歩がみられる。しかし,これらの薬剤は,主要な副作用として低カリウム血症がみられることなどの欠点を有していた。その結果,これらの欠点を是正するものとしてMethyclothiazideが,えられた。本剤の構造式は,第1図のごとくでN—メチル基が特異であり,作用上の特徴はナトリウムの強力な排泄作用に比しカリウムの排泄が少ないことであり,また,作用持続時間が他剤に比し永く,24時間以上でありしたがつて1日1回の投与で充分といわれている。
 われわれは,今回大日本製薬株式会社よりEn—duron (1錠中Methyclothiazide 2.5mg含有)の提供をうけ,妊娠中毒症患者に使用し認むべき効果をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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