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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻1号

1964年01月発行

文献概要

PROPOSAL

思春期医学の胎動

著者: 茂手木晧喜1

所属機関: 1東京大学医学部中央検査部

ページ範囲:P.8 - P.9

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 近年の医学の目ざましい進歩にともない,その分科も盛んで,それぞれ専門の領域で深い研究がおこなわれるようになりました。一方老人病,成人病,未熟児,小児病などのセンターがつぎつぎに設立され,それぞれの年令群に特有な問題について,専門的に研究や医療がおこなわれるような傾向になつてきました。このようにすることによつてそれぞれの時期に特有な疾病はそれぞれの専門医によつて能率的に,的確に扱われるようになりました。しかし,一番問題のある思春期の人達にはこのような対策は未だおこなわれておりません。
 思春期の人達は大人でも小児でもありません。精神面でも肉体面でも成長しつつある特異な時期です。しかも精神面,肉体面での発育のパターンも人によつてことなり,また同一人でもいろいろのアンバランスに悩む時期です。したがつて思春期におこるいろいろの問題や疾患は,これらの特異性を理解している人達によつて専門的に扱われるのが当然だと思われます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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