文献詳細
文献概要
PROPOSAL
思春期医学の胎動
著者: 茂手木晧喜1
所属機関: 1東京大学医学部中央検査部
ページ範囲:P.8 - P.9
文献購入ページに移動 近年の医学の目ざましい進歩にともない,その分科も盛んで,それぞれ専門の領域で深い研究がおこなわれるようになりました。一方老人病,成人病,未熟児,小児病などのセンターがつぎつぎに設立され,それぞれの年令群に特有な問題について,専門的に研究や医療がおこなわれるような傾向になつてきました。このようにすることによつてそれぞれの時期に特有な疾病はそれぞれの専門医によつて能率的に,的確に扱われるようになりました。しかし,一番問題のある思春期の人達にはこのような対策は未だおこなわれておりません。
思春期の人達は大人でも小児でもありません。精神面でも肉体面でも成長しつつある特異な時期です。しかも精神面,肉体面での発育のパターンも人によつてことなり,また同一人でもいろいろのアンバランスに悩む時期です。したがつて思春期におこるいろいろの問題や疾患は,これらの特異性を理解している人達によつて専門的に扱われるのが当然だと思われます。
思春期の人達は大人でも小児でもありません。精神面でも肉体面でも成長しつつある特異な時期です。しかも精神面,肉体面での発育のパターンも人によつてことなり,また同一人でもいろいろのアンバランスに悩む時期です。したがつて思春期におこるいろいろの問題や疾患は,これらの特異性を理解している人達によつて専門的に扱われるのが当然だと思われます。
掲載誌情報