文献詳細
文献概要
日常診療メモ・XV
膀胱損傷(瘻)の診療について(その1)
著者: 清水直太郎1
所属機関: 1九州大学温研産婦人科
ページ範囲:P.49 - P.54
文献購入ページに移動 膀胱は,女性性器に接しているため産婦人科診療において膀胱損傷〜膀胱瘻が生ずることはまれでない。
その場合,もつとも多い主訴は,尿が膣から漏れることである。これが,膀胱損傷(膀胱膣瘻,膀胱頚管瘻〜膀胱頚管膣瘻)によるものであつて,尿管損傷(尿管膣瘻),尿道損傷(尿道膣瘻)によるものでないことを知るには, (1)まず円柱状の綿塊をガーゼに包んで緩やかに膣腔全長にわたつて挿入しておき,インジゴカルミン(0.4%)液の10倍稀釈液100ccを膀胱にカテーテルで注入する。これで綿塊が青く着色すれば,膀胱損傷のあることが判る。また,綿塊のどの部分が,特に着色するかによって瘻孔部位も大体判断出来ることが多い。
その場合,もつとも多い主訴は,尿が膣から漏れることである。これが,膀胱損傷(膀胱膣瘻,膀胱頚管瘻〜膀胱頚管膣瘻)によるものであつて,尿管損傷(尿管膣瘻),尿道損傷(尿道膣瘻)によるものでないことを知るには, (1)まず円柱状の綿塊をガーゼに包んで緩やかに膣腔全長にわたつて挿入しておき,インジゴカルミン(0.4%)液の10倍稀釈液100ccを膀胱にカテーテルで注入する。これで綿塊が青く着色すれば,膀胱損傷のあることが判る。また,綿塊のどの部分が,特に着色するかによって瘻孔部位も大体判断出来ることが多い。
掲載誌情報