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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻1号

1964年01月発行

文献概要

日常診療メモ・XV

膀胱損傷(瘻)の診療について(その1)

著者: 清水直太郎1

所属機関: 1九州大学温研産婦人科

ページ範囲:P.49 - P.54

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 膀胱は,女性性器に接しているため産婦人科診療において膀胱損傷〜膀胱瘻が生ずることはまれでない。
 その場合,もつとも多い主訴は,尿が膣から漏れることである。これが,膀胱損傷(膀胱膣瘻,膀胱頚管瘻〜膀胱頚管膣瘻)によるものであつて,尿管損傷(尿管膣瘻),尿道損傷(尿道膣瘻)によるものでないことを知るには, (1)まず円柱状の綿塊をガーゼに包んで緩やかに膣腔全長にわたつて挿入しておき,インジゴカルミン(0.4%)液の10倍稀釈液100ccを膀胱にカテーテルで注入する。これで綿塊が青く着色すれば,膀胱損傷のあることが判る。また,綿塊のどの部分が,特に着色するかによって瘻孔部位も大体判断出来ることが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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