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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻10号

1964年10月発行

薬剤 無毛症

モノニトログアヤコールナトリウムを主剤とした軟膏の体・眉毛の治療経験

著者: 一宮勝也1 川島一利1 川島利哉1 石田雅己1 浜口治雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.815 - P.818

文献概要

はじめに
 古くから陰部無毛症には適当な治療剤がなく,他部の毛髪の移植が僅かに試みられていたに過ぎず,これも手技の困難の故に,盛んには行なわれていなかつた。
 近年になつて毛髪とホルモンとの関係が,しだいに明らかになるにつれて,陰部無毛症は男性ホルモンと密接な関係にあることが判つてきて,この系統の治療剤が使用されて成功をえている。
 最近,モノニトログアヤコールナトリウムの原形質流動促進,生長促進,細胞に対する強力な活性作用が,毛根細胞を活性化し,栄養補給を充満せしめて毛髪の発生および再生を促すことが荒川他(1961),桜根(1961),安原他(1961),等によつて報告されている。われわれは,このモノニトログアヤコールナトリウムを主剤としたカララパスタを8例の陰部無毛症及び3例の眉毛疏毛症の患者に使用して良好な効果を得た。またわれわれは,新潟県中魚沼郡に於ける子宮癌の集団検診に於いて同時に陰部無毛症の頻度についても調査したので併せてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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