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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻11号

1964年11月発行

綜説 産婦人科領域における肝障害

子宮癌診療時の肝障害

著者: 九嶋勝司1 一条元彦1 山田吾市1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科教室

ページ範囲:P.837 - P.841

文献概要

はじめに
 子宮癌治療中に起こる肝障害としては,輸血による血清肝炎,深部レントゲンまたはコバルト照射による肝障害,および化学療法による肝障害が主なものである。ところで化学療法によつて起こる肝障害は内科をはじめ他科の場合と変りないので,ここでは前二者についてのべることにする。また当教室では数年来放射線宿酔に関する独自の研究を進めているが,放射線障害様症状惹起物質を抽出して,これにRadiotoxin Aと命名している。時あたかも肝臓学会,輸血学会等でしきりに肝障害が取り沙汰されている今日,RadiotoxinAによる障害を含めて子宮癌治療時の肝障害を論ずることも無意義ではあるまい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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