文献詳細
綜説 産婦人科領域における肝障害
文献概要
はじめに
子宮癌治療中に起こる肝障害としては,輸血による血清肝炎,深部レントゲンまたはコバルト照射による肝障害,および化学療法による肝障害が主なものである。ところで化学療法によつて起こる肝障害は内科をはじめ他科の場合と変りないので,ここでは前二者についてのべることにする。また当教室では数年来放射線宿酔に関する独自の研究を進めているが,放射線障害様症状惹起物質を抽出して,これにRadiotoxin Aと命名している。時あたかも肝臓学会,輸血学会等でしきりに肝障害が取り沙汰されている今日,RadiotoxinAによる障害を含めて子宮癌治療時の肝障害を論ずることも無意義ではあるまい。
子宮癌治療中に起こる肝障害としては,輸血による血清肝炎,深部レントゲンまたはコバルト照射による肝障害,および化学療法による肝障害が主なものである。ところで化学療法によつて起こる肝障害は内科をはじめ他科の場合と変りないので,ここでは前二者についてのべることにする。また当教室では数年来放射線宿酔に関する独自の研究を進めているが,放射線障害様症状惹起物質を抽出して,これにRadiotoxin Aと命名している。時あたかも肝臓学会,輸血学会等でしきりに肝障害が取り沙汰されている今日,RadiotoxinAによる障害を含めて子宮癌治療時の肝障害を論ずることも無意義ではあるまい。
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