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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻11号

1964年11月発行

文献概要

話題

新しいX線ステレオ写真

著者: 徳山倶康1

所属機関: 1日大医学部婦産人科

ページ範囲:P.849 - P.849

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 X線写真を立体鏡に入れて,その立体像を眺めると,人体構造が,あたかも,立体映画で見るように,眼前に飛び出し,色々のことがらが観察できることはよく知られている。立体像を眺めた診断は,平面の像だけを眺めた診断よりも,すぐれていることはいうまでもない。ただ診断上は,たしかにすぐれているけれども,今までは,X線の立体写真をうつすのが,多少やつかいだつたのである。たとえば,単純撮影ならば1枚ですむフイルムが2枚もいる。しかも撮影する時には,1枚づつフイルムを交換しなければならない。またそれを眺める立体鏡も備えねばならない。このような繰作の煩雑さと,不経済性が,臨床にあまねく用いられなかつた要因であろう。
 ここに紹介するX線ステレオ写真は,これまでと異なつた原理によるもので,今までのようなフイルム交換も,立体鏡もいらないという簡便な方法である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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