文献詳細
薬剤 妊娠診断
新しい免疫学的妊娠診断法(Ortho Pregnancy Test)について
著者: 村田善保12 佐藤利廣12 村上章12 船橋祐則12
所属機関: 1弘前大学医学部産科婦人科学教室 2国立弘前病院産科婦人科
ページ範囲:P.887 - P.889
文献概要
一方,妊婦の血清や尿などの中に絨毛性ゴナドトロピン(HCG)が存在する事実を利用して,1928年にAschheim-Zondekは生物学的に妊娠の有無を診断する方法を発表し,その後Friedman反応やMainini反応等が考案され,比較的迅速かつ確実,経済的に妊娠を早期のうちから診断することが可能となり,現在ではこの方法が広く臨床的に応用されている。しかし動物飼育に手間がかかり,また少なからぬ生物学的誤差を免れないという欠点があるので,もつと短時間内に簡便に,しかもできることなら試験管内で実施できる確実な妊娠反応の出現が,われわれ臨床家によつて長らく渇望されてきた。
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