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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻2号

1964年02月発行

文献概要

特集 新生児の研究と臨床--第1回新生児研究会シンポジウム 薬物中毒

〔追加 1.〕抗生物質の胎児内移行と分娩時感染予防使用に関する2,3の観察,他

著者: 水野重光1 松田静治1 黒川徹男1 森操七郎1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科

ページ範囲:P.118 - P.119

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 前早期破水による分娩遷延,誘発等処置の繁用に伴う子宮内感染は母児双方に危険をもたらすもので,細菌の感染が予想される場合には化学療法の全身投与が必要となる。産婦の感染予防,治療に当り,胎児への抗生物質の移行状態を検討した。
 1.膀帯血中への移行は使用薬剤により多少差があるが,母体血の1/3〜1/6の濃度が証明される,1回投与では分娩までの時間が短かいほど濃度が高く時間の経過とともに低下する。また筋注では高いが,内服の場合1mg/ml以下である(第1表)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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