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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻2号

1964年02月発行

特集 新生児の研究と臨床--第1回新生児研究会シンポジウム

新生児黄疸

生後適応過程からみた新生児肝の特異性

著者: 小川次郎1 大西鐘寿1

所属機関: 1名古屋市立大学小児科

ページ範囲:P.123 - P.124

文献概要

 出生を転帰とした循環動態の変動において,最も大きな影響を受けるものは,心肺循環と肝循環であり,これら三者ははなはだ密接な関係があると考えられる。近年新生児呼吸障害の原因として心肺の循環動態の適応不全,殊に動脈管の開存が重要視されてきたことは周知の事実である。
 肝における生後の循環系の変動は胎生期における胎盤循環から門脈循環への転換にある。ここに静脈管の開存の有無は動脈管と同様新生児独特の肝循環のpatternとして注目されるべき問題であつて,その病態生理学的意義については,新たなる見地から再検討する必要があると思う。かかる意味において,まず我々は,新生児剖検例150例の肝について生後の適応過程を検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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