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研究 新生児とV.K
新生児とビタミン—K
著者: 小国親久1 桜庭衡1
所属機関: 1北海道大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.285 - P.292
文献購入ページに移動緒言
血液の凝固機序は,内因性つまり血液中機序として第XII・XI・IX・VIII・血小板第3因子・V・X因子の関与による血液活性トロンボプラスチン,外因性つまり組織中機序として第III・IV・VII・V・X因子の関与による組織活性トロンボプラスチンの両者の協調によつてプロトロンビン(第II因子),さらにトロンビン,フィブリノーゲン(第I因子)を経て,フィブリン形成をみるとされていることは周知のとおりである。
新生児は,1849年Townsend以来,"新生児出血症"といういわゆる新生児メレナに代表される外傷や感染などとは無関係に現われる出血性疾患をもつとされ,また正常成熟児でさえも血漿プロトロンビンが低く白然出血の危険性を示し,潜在性の出血素因をもつと考えてよいといわれている。
血液の凝固機序は,内因性つまり血液中機序として第XII・XI・IX・VIII・血小板第3因子・V・X因子の関与による血液活性トロンボプラスチン,外因性つまり組織中機序として第III・IV・VII・V・X因子の関与による組織活性トロンボプラスチンの両者の協調によつてプロトロンビン(第II因子),さらにトロンビン,フィブリノーゲン(第I因子)を経て,フィブリン形成をみるとされていることは周知のとおりである。
新生児は,1849年Townsend以来,"新生児出血症"といういわゆる新生児メレナに代表される外傷や感染などとは無関係に現われる出血性疾患をもつとされ,また正常成熟児でさえも血漿プロトロンビンが低く白然出血の危険性を示し,潜在性の出血素因をもつと考えてよいといわれている。
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