文献詳細
文献紹介
文献概要
古典的なgonadal dysgenesis(Turner)は性染色質(—),染色体45コ,うち性染色体XOである。45/XOはXXのうち1コのXが消失したとも,XYのうちYが消失したとも考えられる。事実,立派なgonad.dys.で46/XXという例もあり,46/XYというのもある。男子仮性半陰陽はふつう46/XYであるが,XO/XYという例(Ferrier, P.C.:Pediatrics 29:703,1962)も見出されている。その他XO/XY型はgonad. dys.(Harn—den, D.G.:Brit.M.J.2:1285,1959)にも,真正半陰陽(Hirsch—horn, K.:New Engl.J.Med.263:1044, 1960)にも見出されている。著者第1例14♀,2年半前から男様声音,陰核肥大,短躯(139cm)で来院。外反射,頚webbing,小児様乳房,外性器未発育,尿17Ks 4.2mg,ゴナドトロフィン 26mu/24h.開腹するに1側は睾丸,他側は性腺痕跡であつた。睾丸剔除。術後breakthrough bleeding規則正しくあらわれ,乳房発育,ゴナド192mu/24h,身長143cmとなつた。腔・子宮発育す。染色体は45/XOと46/XYとのモザイクである。第2例13才,女児と見なされて来たが,男か女か明かでないので確認のため来院。
掲載誌情報