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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻5号

1964年05月発行

文献概要

特集 先天奇形 症例

アザラシ肢症の1剖検例

著者: 加藤典二1 太田五六2 佐々木博也2 土井下健治2

所属機関: 1加藤産婦人科 2金沢大学医学部医動物学教室

ページ範囲:P.367 - P.369

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 いわゆる海豹肢症(Phocomelia)と耳介奇形(Microtia)は従来非常に稀な奇形であつたが,1960年以来西独を中心として1)急速に増発してきた。しかも妊婦がサリドマイド系薬物を服用したためであろうとLentz (1961)が発表して以来同様な報告が英国をはじめとしてあい次いでなされたが,同時にサリドマイドに由来するかどうかの疑問も提出された2),3)。わが国においても同様の症例が最近かなり報告されて妊婦に恐怖を与えるとともに重大な社会的関心事となつたことは周知のとおりである。われわれもサリドマイド系薬剤投与に起因したと思われるアザラシ肢症の7ヵ月胎児を剖検したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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