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特集 妊娠診断と免疫 薬剤
絨毛性ゴナドトロピンに関する免疫学的研究—特に人O型血球凝集阻止反応による定性と定量について
著者: 八神喜昭1 伊藤祐正1
所属機関: 1名古屋市立大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.395 - P.401
文献購入ページに移動Human Chorionic Gonadotrophin (以下HCGと略記)に関する研究は産婦人科領域における重要課題のひとつであり,古くよりいろいろ研究され,とくにその定性は妊娠反応として研究改良されてきたが,そのほとんどは生物学的測定法であり,判定時間,実施の繁雑さ,使用動物による条件の制約などの関係から,よりかんたんで時間を要しない方法が望まれていたところである。しかるに最近の化学の進歩にともなうHCGの純化により,古くより推定されていたHCGに対するAnti—hormonの証明が免疫学的に可能となるにおよび免疫学的血清反応による妊娠反応が創案され,この種の研究が盛んとなつた。
われわれも数年来HCGに関する免疫学的研究に従事しており,その血球凝集阻止反応を応用した独自の方法により,尿中HCGの定性,定量を行ないうる方法を案出し得たので,同法とこれによる測定成績について報告する。
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