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特集 妊娠診断と免疫 薬剤
免疫学的妊娠診断におけるPregnosticonの検討
著者: 赤須文男1 桑原惣隆1 早稲田健一1
所属機関: 1金沢大学医学部産科婦人科学教室
ページ範囲:P.402 - P.406
文献購入ページに移動従来,人絨毛性ゴナドトロピン(以下HCGと略)の免疫学的証明法は各方面より検討され改良されてきたが,満足すべき成果をうるにいたらなかつた。その原因は,(1)特異的な抗体をうるための純粋なHCGがなかつたこと,(2) End pointsの不明であつたこと,さらに(3) HCGで感作した赤血球が一定の期間後には感度が低下したことなどにあつた。
臨床的に赤血球凝集阻止反応を用いる場合の主問題は感作赤血球をできるだけ長時間安定させることであり,最近FormalinとTannic acidで赤血球を処理した場合非常に安定したParticlesとなり,また,抗原の吸着もよく,かつ抗体ともよく親和性があり,Ling (1960)1)らの研究によりHCG感作赤血球を5℃に保存すれば非常に長期間使用が可能ということが解明され実用化への道が開かれたのである。
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