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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻5号

1964年05月発行

特集 妊娠診断と免疫

薬剤

赤血球凝集抑制反応を応用せる妊娠診断法(Pregno-test)の検討

著者: 長峰敏治1 新家薫1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.411 - P.420

文献概要

 Aschheim-Zondek1)以来,各種動物を用いて絨毛性ゴナドトロピン(以下HCGと略す)を証明する生物学的妊娠診断法は,現在一般に行なおれ,確立された方法となつている。しかし,動物を用いるにはいろいろの欠陥を伴なうこともあり,in vitroでの妊娠診断法が望まれ,いろいろの試みもあるが,従来考案された方法には必らずしも妊娠に特異的なものとはいえないものがある。
 これらに対し,HCGのin vitroでの証明の一つとして血清学的方法は,妊娠に比較的特異であると同時に,検査操作も容易な方法と考えられる。HCGの純化の成功とともに,血清学的証明はいろいろの方法で試みられ,妊娠診断にも応用され,好成績が得られている4)5)8)14)。ただ,これら血清学的方法には抗血清,その他の調製,その安定性,保存に困難さがあるが,これを臨床診断として,安定性のある比較的長期間保存可能のものに開発されつつあるのが現況と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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