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臨床 吸引分娩
吸引分娩の統計的観察
著者: 齊藤清1 竹内久弥1 中村猪三郎1 磯晴男1 堀江勤1
所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室
ページ範囲:P.442 - P.445
文献購入ページに移動分娩促進ということはわれわれ産科医にとつてつねに直面する問題であり,これに対し適切な方法を試ろみ,母体ならびに児の予後を良好ならしむるよう努力すべきことは当然のことである。近時陰圧吸引を用いて児の先進部を牽引し,児の娩出を促進する目的でMalmström1)の考案になる器具が本邦に輸入されて以来,多くの使用成績の発表ならびに検討が行なわれている。
本法は母体および児に対してきわめて障害の少ない分娩法である3)といわれているが,一方母児に対する障害についてもいろいろ報告されている。特に児に対しては,本器使用の適応,手技の如何により産瘤の異常増大,血腫,表皮剥離,さらに肉体的精神的発育に及ぼす影響などが論じられている。
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