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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻6号

1964年06月発行

薬剤 妊娠中毒症

KCl添加Hydroflumethiazideの後期妊娠中毒症への使用治験

著者: 上野雅清1 番匠信夫1

所属機関: 1順天堂大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.487 - P.490

文献概要

はしがき
 Chlorothiazideが1957年NovelloおよびSpragueらにより合成され,妊娠中毒症の治療薬剤として登場して以来Benzothiadiazine系薬剤も数種におよび,今日では広く使用されているところである。しかしながらこれら薬剤は長期間単独投与した場合には低カリウム血症を来たすことがあるといわれている。
 その低カリウム血症の治療には塩化カリが使用されるが,これを低カリウム血症の予防としてあらかじめ投与することによつてこの問題を解決しようとする試みがSquibb社によつて行われ,Hydroflumethiazideと塩化カリの合剤Di—Ademil-Kがつくられた(第1図)。
 われわれはこれを後期妊娠中毒症に使用してその効果とともにKの変動をも観察したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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