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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻7号

1964年07月発行

症例 卵巣癌

原発性卵集癌の1例

著者: 川原浩1 諸原英雄1

所属機関: 1秋田市中通病院

ページ範囲:P.521 - P.524

文献概要

はじめに
 婦人科における悪性腫瘍のなかで卵巣癌は子宮癌などにくらべきわめてすくなく,卵巣癌のなかでも原発性卵巣癌はもつともすくない1)。卵巣腫瘍は嚢胞性腫瘍と充実性腫瘍に大別されるが,加藤2)によれば774例の充実性腫瘍中原発性癌5.30%,続発性癌15.01%,転移性癌22.04%である。1961年国際産婦人科学会内に卵巣腫瘍委員会が設置されて以来,卵巣腫瘍に対する関心がたかまつてきているが,最近われわれは下腹痛と腹部膨満を主訴として来院した患者の開腹の結果,原発性卵巣癌と判明した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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