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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻7号

1964年07月発行

文献概要

薬剤

新生児網膜出血

著者: 大内広子1 吉田茂子1 高橋文子1 井口登美子1 小野和子1 原君代1 氏原弘2 尾形さなえ2

所属機関: 1東京女子医大産婦人科教室 2東京女子医大眼科教室

ページ範囲:P.561 - P.565

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I.まえがき
 新生児死亡の多くに頭蓋内出血をみることはすでに八木をはじめ数多くの報告があり,また幸いにして死亡からまぬかれ生長しても,Naumoffや藤森の報告のごとく視力障害,あるいは弱視の原因となるともいわれ,中島は知能の発育障害を残すと報告し,児の予後に重大な影響をおよぼすものである。しかし重症でない頭蓋内出血を診断することは臨床的にはなかなか困難である。九嶋,小山などは眼底はすでに頭蓋内であることを考え,眼底出血を検することにより頭蓋内出血を知る手段としている。
 われわれも眼底出血の有無を知ることにより,新生児のとりあつかい,早期治療,および予後判定に一つのめじるしとなりうると考え,分娩直後,新生児の眼底検査を行なつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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