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薬剤
新生児網膜出血
著者: 大内広子1 吉田茂子1 高橋文子1 井口登美子1 小野和子1 原君代1 氏原弘2 尾形さなえ2
所属機関: 1東京女子医大産婦人科教室 2東京女子医大眼科教室
ページ範囲:P.561 - P.565
文献購入ページに移動新生児死亡の多くに頭蓋内出血をみることはすでに八木をはじめ数多くの報告があり,また幸いにして死亡からまぬかれ生長しても,Naumoffや藤森の報告のごとく視力障害,あるいは弱視の原因となるともいわれ,中島は知能の発育障害を残すと報告し,児の予後に重大な影響をおよぼすものである。しかし重症でない頭蓋内出血を診断することは臨床的にはなかなか困難である。九嶋,小山などは眼底はすでに頭蓋内であることを考え,眼底出血を検することにより頭蓋内出血を知る手段としている。
われわれも眼底出血の有無を知ることにより,新生児のとりあつかい,早期治療,および予後判定に一つのめじるしとなりうると考え,分娩直後,新生児の眼底検査を行なつている。
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