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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻7号

1964年07月発行

薬剤 乳房欝積

乳房欝積に対するCymotripsinの効果

著者: 輿石田鶴穂1 古沢嘉衛1 小室隆1

所属機関: 1日本専売公社東京病院産婦人科

ページ範囲:P.567 - P.569

文献概要

I.はじめに
 産褥期において,乳房欝積は,非常にしばしばみられるもので,これは,リンパ液と静脈血の欝滞によるものとされており,諸症が増悪すると終には,乳汁分泌も障害され,腋窩リンパ腺も腫脹し,激しい疼痛のため,上肢の挙上も不能のような状態となるのである。
 これに対する従来の療法としては,乳房マッサージ,氷罨法,ホルモン療法などがあつたが,いずれもその効果は,満足すべきものではなかつた。しかるにわれわれは,最近,本症に抗炎症性酵素たるキモトリプシン(キモターゼ)を試用したところ,きわめて良好な治療効果が,えられたので,ここに簡単に報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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