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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻8号

1964年08月発行

PROPOSAL

「人工子宮」の周辺と骨髄輸液—河辺氏の「未熟児哺育の根本的対策は何か」(第18巻第5号所載)を読んで

著者: 奥山通雄1

所属機関: 1大阪鉄道病院

ページ範囲:P.581 - P.582

文献概要

 御婦人方は一旦妊娠したら分娩にこぎつけるまでにはいやでも10ヵ月もの長い間胎児を子宮内におさめておかねばならない。あの大きなお腹をかかえて通院する妊婦の姿を眺めるにつけ,これが少なくとも6〜7ヵ月で分娩できたら,そしてそれが十分育つようになれば,妊婦はどれだけ楽だろうと思う。
 そしてもしそれが可能になれば,10ヵ月まで妊娠を持続できない人々にはきわめて大きな幸せがもたらされ,ひいては流早産の予防対策も必要でなくなり,分娩障害となる産道の問題,胎児の位置異常,その他,多くの問題が解決され,現在の産科学もほとんどその様相がぬりかえられるだろう。そしてこんな夢もいつかはかなえられる時代がくるであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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