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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻9号

1964年09月発行

文献概要

症例 子宮癌転移

照射療法後骨折によりはじめて知り得た子宮頸部癌の大腿骨転移の1例

著者: 遠藤二郎1 小笠原二郎2 小寺敏雄2 桜井博2

所属機関: 1市立秋田総合病院産婦人科 2福島医科大学産婦人科教室

ページ範囲:P.725 - P.728

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緒論
 子宮癌における遠隔転移中もつとも多いものの一つとして骨転移があげられているが,そのほとんどは骨盤,脊椎(特に腰椎),肋骨,胸骨であつて,しかも剖検によつて発見される場合が多いとされている。
 今回われわれは子宮頚部癌第IV度の患者にラヂウム照射およびレントゲン深部照射を行ない,一時,軽快退院したが間もなく腰痛を訴え,ついで歩行困難となり,右大腿骨骨折によつて,はじめて大腿骨癌転移を知つたが間もなく死亡した1例を経験したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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