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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科18巻9号

1964年09月発行

文献概要

薬剤 妊娠中毒症

妊娠浮腫,妊娠中毒症に対するTriteren (Triamterene)の治験について

著者: 田中敏晴1 塚田一郎1 本間恒夫1 小林博1 宮原忍1 加賀谷武1 本多洋1 福田鉄雄1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.729 - P.734

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はじめに
 妊娠浮腫,妊娠中毒症の発生機転については,現在なお不明な点が多く,したがつて,その治療法も種々な方法が試みられた。しかし,近年利尿剤は長足の進歩をとげ,Benzothiadiazine系薬剤の出現は,他の降圧剤との併用により,その治療法に飛躍的な向上をもたらした。
 さらにここ数年来,腎の遠位尿細管におけるaldosterone, desoxycorticosterone (DOC)などの鉱質corticoidの作用を抑制する薬剤が発見され,これを浮腫,高血圧の治療に応用する試みがなされ,ここに従来の降圧利尿剤と全く化学構造が異なつた新しい型のそれとして抗aldosterone剤が出現した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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