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産婦人科領域におけるメデルカル・エレクトロニックスの応用 臨床
産褥急性化膿性乳腺炎の治療—特にその穿刺療法について
著者: 佐藤弘1 筑井正之1 小牧雅彦1
所属機関: 1甲南病院
ページ範囲:P.827 - P.829
文献購入ページに移動乳腺炎の中では,産褥時のそれがもつとも多いもので,高松らによれば,乳腺炎の87%は授乳と関係があるという。近時,褥婦の衛生思想の発達に加えて,分娩・産褥を医師の指導の下に行なう機会が多くなつたことと,諸種抗生物質の発達により,産褥乳腺炎は,全体として,減少しつつある現状であるとはいえ,なお日常臨床において,相当しばしば遭遇する厄介な疾患の一つであるといえよう。
また,最近では,本症は,重篤,かつ予後不良な転帰をとることは少ないとされているが,乳腺が活動期にあるためと,哺乳という因子が局所の安静を妨げる結果,治療期間が長びき,臨床医家を難渋させることが少なくない。
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