文献詳細
文献概要
悪性腫瘍の問題点 化学療法 第1回臨床大会シンポジウム
本邦における女性性器癌の化学療法の現況
著者: 岩谷宏1
所属機関: 1日本医科大学附属産婦人科教室
ページ範囲:P.862 - P.864
文献購入ページに移動はじめに
現在における性器癌治療の本筋は,手術療法と放射線療法の2つであることは周知の事実である。しかしながら,これら2つの方法によつても性器癌を根治せしめることは容易ではない。
このことは性器癌の主体を占める子宮頚癌に例をとつてみても明らかである。すなわち子宮癌委員会の集計によると,本邦の手術療法の5年生存率は,I期癌79.8%,II期癌61.8%,III期癌43.7%,IV期癌2.5%であり,さらに放射線の5年生存率はI期癌60.5%,II期癌42.3%,III期癌23.2%,IV期癌8.8%であつて,これは手術療法に比較して明らかに低率である。
現在における性器癌治療の本筋は,手術療法と放射線療法の2つであることは周知の事実である。しかしながら,これら2つの方法によつても性器癌を根治せしめることは容易ではない。
このことは性器癌の主体を占める子宮頚癌に例をとつてみても明らかである。すなわち子宮癌委員会の集計によると,本邦の手術療法の5年生存率は,I期癌79.8%,II期癌61.8%,III期癌43.7%,IV期癌2.5%であり,さらに放射線の5年生存率はI期癌60.5%,II期癌42.3%,III期癌23.2%,IV期癌8.8%であつて,これは手術療法に比較して明らかに低率である。
掲載誌情報