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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻12号

1965年12月発行

荻野久作博士在新潟50周年記念会特別講演

婦人科悪性腫瘍治療に伴う造血機能の変化—とくに白血球を中心にして

著者: 鈴木正彦1

所属機関: 1新潟大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.941 - P.945

文献概要

はじめに
 癌の放射線療法ならびに化学療法は近年とみに重要性を増してきた。しかしこのさいわれわれがもつとも考慮しなければならないのは造血機能障害で,このため治療を中止しなけばならないことがしばしばある。そもそも造血機能といえば,広い意味では当然あらゆる成分についていうわけであるが,ここでは主として血球の生成機能にしぼつてみたいと思う。そこで血球の生成に関しては種々の造血臓器が関与するわけであるが,このうちもつとも重要なものの一つに骨髄がある。ところが婦人科悪性腫瘍治療に伴なう造血機能の変化を骨髄を中心に検討したものはきわめて少ないので,本稿ではまず造血臓器の発生ならびに血球の調節に関して文献的に簡単に考察し,ついでわれわれの実験を基礎にして骨髄,末梢血の態度を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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