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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻12号

1965年12月発行

文献概要

考え方・見方

新生児,幼若乳児の病的機能性胃食道嘔吐症

著者: 佐久間浩1 冨岡清海1

所属機関: 1賛育会東海病院

ページ範囲:P.973 - P.974

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 新生児期,幼若乳児期に見られる嘔吐が果して生理的であるか,病的であるかの判別には嘔吐の発現時期,回数,量および随伴症状が重要であるが,ことに体重増加を伴わない場合はもちろんこれを病的嘔吐として治療を行なうべきである。馬場は生後一週前後から始まる嘔吐の中には髄膜炎や核黄疸に基づくものもあるが,数の上で一番多いのは空気の嚥下のための嘔吐であり,哺乳もしくは号泣の際に嚥下された空気が大量に胃の中に溜まって,これが嘔吐の原因になると述べ,さらにこの年令層には痙攣性もしくは肥原性幽門狭窄はむしろまれであるとしている。そこで嘔吐の解明について胃食道のレ線撮影を試みたり,胃内圧を測定したりして,その内に表題に該当すると思われる代表的な,①幽門痙攣症(Py—lorospasmus)②噴門痙攣症・食道緊張症(Achalasia)③食道無緊張症・食道弛緩症(Chalasia)に遭遇したので以下に述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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