icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻12号

1965年12月発行

薬剤

自律神経症に対するγ—Oryzanol (Oliver)の臨床治験

著者: 渡辺津1 若山昭彦1 塚田雄三1 佐久間康夫1

所属機関: 1岐阜大学医学部産科学教室

ページ範囲:P.989 - P.992

文献概要

はじめに
 更年期症状様の訴えは婦人科領域において臨床家をてこずらせる曲者であるが,またその処置の如何は名医の腕のみせどころでもあると聞く。かかる症状は思春期に起つても,閉経後に現われても,あるいは分娩後または流産後に発症しても,一律に自律神経症として取扱われているが,それぞれを解析すれば複雑多彩な因子を擁している。
 その治療には従来,性ホルモン,臓器埋没,塩酸プロカイン静注,鎮静剤,レ線間脳照射,精神療法等,種々の療法が行なわれて来たが,最近では向精神剤が使用される傾向となり,なかでも精神昂揚剤(Psychoanaleptica)—Nialamide (Nialnid)1)および精神安定剤(Psycholeptica)—chlordia—zepoxide (Balance)2)等については私共はすでにその臨床治験を報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら