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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻2号

1965年02月発行

話題

高単位VB12療法

著者: 伊藤久雄1

所属機関: 1東京医科大学内科

ページ範囲:P.107 - P.108

文献概要

 1948年Rickes等は肝臓エキス中から赤色結晶を分離しこれをビタミンB12(Cyanocobalamin, CN-B12)と命名したが,それよりやや遅れてSmithは4トンの生鮮牛肝臓より約lgの結晶を取り出した。この物質もRickes等のえたものと全く同一のものである。
 爾来ピタミンB12に関するいろいろの研究がなされ,B12は肝臓内に含まれている造血因子であるとともに,Castleの外因子の役割を果すものであり,正常の造血に欠くべからざるものであることが明らかにされた。さらにまたB12にはAnimal protein factor (APF)としての作用が認められ,生体内核酸合成,生体内メチル基転位,炭水化物,アミノ酸,脂肪,エネルギー代謝等に重要な役割を演じているとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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