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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻4号

1965年04月発行

特集 新生児問題

新生児交換輸血の通応

著者: 官川統1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.272 - P.276

文献概要

□はじめに
 母児間血液型不適合に起因する新生児重症黄疸,それに関連する脳性麻痺等に対する治療法(はつきりいえば交換輸血法)はすでに開拓期を終え実行期に入つて久しい感がある。かつては大病院のみにおいてしか行なわれなかつた交換輸血も今では広く至る所で実施され,単に母児間血液型不適合に止まらず,新生児期過ビリルビン血症の治療にも応用され適応範囲の拡大が見られてきた1)〜8)
 その交換手技もしだいに改良が加えられ交換血も段々と入手が容易になつてきたのもこの状態に拍車をかけた感がある。しかし突然に交換の適応が生じた場合に単なる輸血のようには準備が整わぬものであり,ついに交換の時期を逸し不幸の事態に至ることもあり,逆に適応のあいまいな例に交換して了うということも仄聞することもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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