文献詳細
MY THERAPY in Series・32
文献概要
不妊症において,妻側に不妊原因がなく,夫側に妊娠を防げる重大な原因,ことに性交不能あるいは無精子症などがある場合には,最後の治療として,人工授精が考えられる。そして,この場合,その適応によって,夫の精液を用いるか(配偶者間人工授精),夫以外の精液が用いられる(非配偶者間人工授精)前者の場合は問題はないが,後者の揚合は倫理的,社会的,宗教的,法律的などと種々の問題を腹蔵し,その実施には極めて慎重でなければならず,学者によつては,かかる非配偶者間人工授精を全く認めないものもある。
掲載誌情報