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特集 細胞診
卵巣悪性腫瘍の細胞診
著者: 小川重男1 勝俣真1 岩沢昭二1 近藤正樹1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科学教室
ページ範囲:P.381 - P.389
文献購入ページに移動一般細胞診の進歩と普及に伴ない,最近卵巣悪性腫瘍にも細胞診を採用しようとする試みが報告されるようになつたが,その数は少ない。しかもそれら報告のほとんどは細胞学者の立場から述べられており,一般形態学の観点からは,腹腔内腫瘍である卵巣腫瘍の細胞診が可能である根拠またはその限界等については,いくつかの疑点がありながらいまだ明確には説明されていないと思われる。目で見る細胞診との課題を与えられたが,これらの事項は卵巣悪性腫瘍細胞診の基礎となると考えるので,以下あえて本細胞診の妥当性とその限界につき細胞診の種類毎に記載し,次いで細胞診の実際と,現在における教室の2,3の所見について触れ度いと思う。
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