文献詳細
特集 細胞診
文献概要
はじめに
有名な細胞説の創始者M.Schleiden (1838),T.Schwann (1839)はもとより,古くコルクの細胞を視察したR.Hook (1665)においても,「細胞」というものは光学顕微鏡を用いて認識された空間的な概念である1)。
医学的方法論として生理学や生化学のごとく,実体を時間的な立場から機能として把える方法と,形態学のごとく空間的に認識する方法とがある。われわれは通常コスモスというものを時間と空間との2つの概念によつて把握する習慣があり,方法論としてはこの中の各れかの立場を通して,または双方の組合せによつて「もの」の実体を知ることができると考えている。
有名な細胞説の創始者M.Schleiden (1838),T.Schwann (1839)はもとより,古くコルクの細胞を視察したR.Hook (1665)においても,「細胞」というものは光学顕微鏡を用いて認識された空間的な概念である1)。
医学的方法論として生理学や生化学のごとく,実体を時間的な立場から機能として把える方法と,形態学のごとく空間的に認識する方法とがある。われわれは通常コスモスというものを時間と空間との2つの概念によつて把握する習慣があり,方法論としてはこの中の各れかの立場を通して,または双方の組合せによつて「もの」の実体を知ることができると考えている。
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