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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻6号

1965年06月発行

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産婦人科時評

著者: 中嶋唯夫1

所属機関: 1日赤本部産院

ページ範囲:P.436 - P.437

文献概要

 本邦の助産婦不足が問題となっているが,欧州でも希望者は少ないようである。ロンドンなどでも助産婦不足がひどいのかLancetに産褥について3つの論文が出ている。E.D.McEwan1)は,早期退院の影響を見ているが,分娩後3日以内の退院が9.7%,又,4〜6日が69.1%であつたという。1044例について分娩2ヵ月後までfollow up しているが入院日数の平均は5.5日で,再入院4例,うち乳腺炎2例,虫垂炎1例等であり,処置を必要としたThrombo—phlebitis,子宮内感染等の13例は産褥8日以内に発生,2児が気管支肺炎で死亡している。この他4児は嘔吐,Rigor,又Pyloric stenosis等4例,家庭で看護を要した児25例で,この程度の影響ならそれ程早期退院といって騒ぐことはないと思われる。さて母乳栄養について当院小児科の調査でも退院後いろいろの理由から母乳栄養児が少なくなり30%前後となるようであるが,人種別のこの調査では白人16.6%,アジア人35.2%,西インド人61.4%と所が変つてもアジア人の率を参考にすると,大同小異であるようだ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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