文献詳細
特集〔I〕 産婦人科領域における免疫学の応用
文献概要
はじめに
腫瘍と宿主との相関関係は腫瘍の増殖にあたつて重要な意義をもつ。臨床上まれではあるが癌の自然退行ないし治癒の報告が見られること。流血中に癌細胞を認める例が必らずしも転移を生じないこと等はHostのVitalityと腫瘍増殖との関連性を示唆するものである。
絨腫はその発生母地が胎児側組織であること,すなわち母体にとりhomograftではあるが,autograftの腫瘍ではないことおよびきわめて悪性な臨床経過をとる反面,その自然退行が論ぜられていること1)などは,tumor-host-relationshipの面から興味深い問題を有する。
腫瘍と宿主との相関関係は腫瘍の増殖にあたつて重要な意義をもつ。臨床上まれではあるが癌の自然退行ないし治癒の報告が見られること。流血中に癌細胞を認める例が必らずしも転移を生じないこと等はHostのVitalityと腫瘍増殖との関連性を示唆するものである。
絨腫はその発生母地が胎児側組織であること,すなわち母体にとりhomograftではあるが,autograftの腫瘍ではないことおよびきわめて悪性な臨床経過をとる反面,その自然退行が論ぜられていること1)などは,tumor-host-relationshipの面から興味深い問題を有する。
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