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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻7号

1965年07月発行

特集〔I〕 産婦人科領域における免疫学の応用

絨毛上皮腫の免疫

著者: 高見沢裕吉1

所属機関: 1千葉大学

ページ範囲:P.509 - P.515

文献概要

はじめに
 腫瘍と宿主との相関関係は腫瘍の増殖にあたつて重要な意義をもつ。臨床上まれではあるが癌の自然退行ないし治癒の報告が見られること。流血中に癌細胞を認める例が必らずしも転移を生じないこと等はHostのVitalityと腫瘍増殖との関連性を示唆するものである。
 絨腫はその発生母地が胎児側組織であること,すなわち母体にとりhomograftではあるが,autograftの腫瘍ではないことおよびきわめて悪性な臨床経過をとる反面,その自然退行が論ぜられていること1)などは,tumor-host-relationshipの面から興味深い問題を有する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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