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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻7号

1965年07月発行

MY THERAPY in Series・34

腹式帝切における児頭の娩出手技

著者: 菅井正朝1

所属機関: 1大森赤十字病院

ページ範囲:P.553 - P.554

文献概要

帝切瘢痕障害の増加
 近年帝切の増加にともなつて,子宮壁の瘢痕障害も次第に増加の傾向にある。その中でも注目されているのは,帝切瘢痕部の子宮破裂で,約1%或はそれより少し多いと思われるが,一般に古典的帝切による体部縦切開に多く,下部横切には少ないとされている。しかし,最近の帝切は殆んど下部横切が行なわれているにかかわらず,瘢痕破裂はやはり跡を断たない。
 われわれは,妊娠初期の流産や人工中絶時に,帝切瘢痕部の妊娠性変化によると思われる止血し難い出血を経験して,第17回日産婦総会に報告した。その他,月経瘻や瘢痕癒着などの後遺障害も発生する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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