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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻7号

1965年07月発行

文献概要

薬剤

産婦人科領域におけるChloemezanoneの使用経験

著者: 桑原惣隆1 原忠男1

所属機関: 1金沢大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.571 - P.574

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はじめに
 産婦人科領域における疼痛を伴なういわゆる不定愁訴には,種々様々なものがあり,これらはもとより全てある疾患の存在により惹起されるものであるが,原因が特に明かでなく治療方針の決定に迷う場合も少なくない。
 特に疼痛はややもすれば主観的な愁訴とし取上げて原因を探る検査を忽せにする傾向があるが,これは厳に戒めなければならないが,さてその原因決定となると必ずしも容易でない。産婦人科領域で取扱う疼痛としては,下腹痛,腰痛,肩こり,外陰疼痛,排尿痛などが主たるものであるが,その他にも頭痛,筋肉痛,関節痛など他科の領域にまたがるものも少くない。したがって,疼痛を詳しく分析することも重要で,また,使用する薬剤も,その種類や投与量,投与形式など疾患の種類により決定すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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