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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻8号

1965年08月発行

特集 無痛分娩の実際

硬膜外麻酔による無痛分娩

著者: 高橋哲也1

所属機関: 1東京逓信病院

ページ範囲:P.621 - P.627

文献概要

はじめに
 無痛分娩法としての硬膜外麻酔は最近頓に注目され,急速に普及されつつあるが,その主な理由は,本法による場合長時間の麻酔が可能であり,しかもより調節性があること,適当な濃度の薬剤を使用することによりある程度の分離麻酔が可能であること,頭痛その他麻酔後の合併症が少ないこと等々であり,なかでも,無痛分娩の麻酔法としての何よりの長所は子宮収縮に伴う疼痛を除くとともに麻酔そのものが子宮収縮をいちじるしく変化させたり,あるいは分娩経過を極端に延長させたりすることなく,また母体および胎児に対する影響が少ないからである。
 周知のように本麻酔法がはじめて報告されたのは1901年Sicard1)およびCathelin2)による仙骨麻酔であつて,彼等ははじめCocaineを使用していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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