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落穂拾い
「落穂拾い」欄の新設に就いて
著者: 安藤畫一
所属機関:
ページ範囲:P.648 - P.649
文献購入ページに移動 六月の編集会議で新たに,2頁までを限度とした「落穂拾い」と題する欄を設け,私がその世話役になることを決議しました。それは世界名画ミレーの落穂拾いに因んでの私の思いつきであります。私はパリーに行く度にルーブルの絵画館を観ます。主要廊下に輝いているダ・ウィンチの「ジョコンダ」よりも,副室に静かな気品を示しているミレーの落穂拾いに魅せられる。画としての真価は私には判らぬ。私は静かにその画の動きを観て心の働きを思う。世の有様には何事にも同じことがある。医学でも産婦人科領域でも同様だ。私にも真似られることだ。真似るべきだ。
何度もこんな感慨にしたりながら決行しなかつたが,昨年の文化の日に偶然にも友人小倉清太郎君から,上部に複写した絵葉書を貰った。その表面に次の説明が印刷されている。
何度もこんな感慨にしたりながら決行しなかつたが,昨年の文化の日に偶然にも友人小倉清太郎君から,上部に複写した絵葉書を貰った。その表面に次の説明が印刷されている。
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