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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻8号

1965年08月発行

文献概要

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産婦人科時評

著者: 中嶋唯夫1

所属機関: 1日赤本部産院

ページ範囲:P.650 - P.651

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 胎生期の無酸素症と奇形発生との関連性がしばしば説かれ,予定日超過あるいは胎盤機能不全症候群をめぐつて児のAnoxiaというか胎盤の酸化機転についての多数の報告がみられ,児にAnoxiaが長く続きAcidosisが起こると血中炭酸ガスの増量も加って脳細胞の変性,中枢神経系にも重大な不可逆性の変化を斉すことも報告され,分娩外傷のみならず無或いは減酸素症に伴い核黄疸の招来等のために精神発達が障害されることから,分娩前後の胎児の酸素環境あるいは酸・塩基平衡とか,ガス交換という名目での報告が最近多く見られる。
 この他帝切児について帝切の乱用とは逆に新生児呼吸系の確立という点での反省,また薬剤による無痛分娩の普及に伴ない児に及ぼす副作用,影響の検討も行なわれている。そこで児を中心に母児間の酸・塩基平衡およびこれに関連した2〜3の報告に興味を抱き以下少しく振返つてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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