文献詳細
臨床
文献概要
はじめに
近年,内科領域において本態性低血圧の病態生理が問題化されるにつれて,産科領域においても妊婦の所謂低血圧症候群に対して,Carnigen1),Effortil2)等の投与を試みてその効果が報告されている。しかし本態性低血圧を生体に有意義な機能低下であるとする立場もあるとすれば,薬物投与に安易に踏み切る気にはなれない。そこで妊婦低血圧の一端を窮う目的で,妊婦中毒症との関係,さらに最近脚光を浴びている仰臥性低血圧症候群との関係も加えて小統計を行なつたので報告する。
近年,内科領域において本態性低血圧の病態生理が問題化されるにつれて,産科領域においても妊婦の所謂低血圧症候群に対して,Carnigen1),Effortil2)等の投与を試みてその効果が報告されている。しかし本態性低血圧を生体に有意義な機能低下であるとする立場もあるとすれば,薬物投与に安易に踏み切る気にはなれない。そこで妊婦低血圧の一端を窮う目的で,妊婦中毒症との関係,さらに最近脚光を浴びている仰臥性低血圧症候群との関係も加えて小統計を行なつたので報告する。
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