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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科19巻9号

1965年09月発行

文献概要

臨床

卵巣出血について

著者: 竹内久弥1 磯晴男1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.744 - P.748

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はじめに
 卵巣は人体臓器のうちでも比較的出血し易い臓器であるとされている。生理的にも排卵時に出血の起り得る可能性は,すでに1851年Nélaton1)が記載していると云い,卵巣出血の最初の報告はDock (1876)2),またWilson (1905)3)といわれるが,その後の報告は数多く,本邦におていも安中(1927)4)の第1例以来現在まで200例以上が報告されている。しかも,実際に遭遇される率はさらに高いものと考えられ,当科において経験された卵巣出血も昭和34年より昭和38年までの5年間に15例を数える。われわれはこの15例を報告するとともに,昭和37年までの本邦文献より蒐集しえた報告のうち,比較的記載の明らかな167例を加え,計182例について若干の考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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