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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科2巻4号

1948年08月発行

文献概要

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新生兒哺乳量に關する研究・2

著者: 衞藤毅1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.158 - P.165

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第4節 哺乳量と授乳量との關係
 各日の平均哺乳量及び平均授乳量を比較するに第11表及び第6圖の如くにして、其の差は(式省略)は各日共に3より大にして、哺乳量は授乳量より確實に大なり。又哺乳量と母乳のみを以て榮養せるものの授乳量を比較するに第14表の如くにして第4日以後は有意の差なし。即ち第4日以後は母乳のみを以て榮養したる授乳量は兒の哺乳量を充足せしめ得るも全員の母乳分泌量たる授乳量を以てしては充足し得ず。この詳細は第12表に示す如く、例へば第3日に於て母乳分泌あるものは1336名の97.60±0.41%即ち1304名(この中母乳のみを以て兒の要求量を充し得るものは63.39±1.31%即ち847名なり。)にして、その平均授乳量は178.44±2.92grなり。又その日の兒の要求量たる哺乳量は230.83±2.95grなり。即ち哺乳充足率は77.30±2.75%なり。授乳量を以て哺乳量を充足し得る率は表に示す如く漸次増加し第4日—第12日間は80%代にして最高86%を示し、第13日以後は稍々減少を示す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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