文献詳細
文献概要
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卵巣腫瘍に因る分娩障碍
著者: 幾石徹夫1
所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室
ページ範囲:P.165 - P.170
文献購入ページに移動1.緒言
妊娠と卵巣腫瘍との合併は稀ではなく、從てその報告も多いが、分娩障碍を來せる例は極めて少い。フランス文献にはKyste de I'ovaire praeviaと記載されてゐるが、その命名は前置胎盤と並んで簡略であり妙を得てゐる。余は最近殆ど日を同じくして斯かる2例を經驗したが、特にその處置に關して興味があるので、以下その臨牀經過を略述し、併せて最近20年間の内外報告50例に就いて考察する。
妊娠と卵巣腫瘍との合併は稀ではなく、從てその報告も多いが、分娩障碍を來せる例は極めて少い。フランス文献にはKyste de I'ovaire praeviaと記載されてゐるが、その命名は前置胎盤と並んで簡略であり妙を得てゐる。余は最近殆ど日を同じくして斯かる2例を經驗したが、特にその處置に關して興味があるので、以下その臨牀經過を略述し、併せて最近20年間の内外報告50例に就いて考察する。
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